ソフトウェアの開発や販売を手掛けているサイオステクノロジー株式会社は12月7日、オープンソースのアクセス解析ツールであるPiwikを利用して大規模なWebサーバーログを簡易に解析できるサービス、「Webサーバーログ解析サービスon Cloud」の提供を開始したと発表しました。
同社によると、Webサーバーのログデータを解析するサービスは、無料または安価なSaaS型サービスと、高額な商用パッケージ製品の二極化が進んでおり、前者はカスタマイズができない・機能が不足している・アクセスデータが統計的にサマライズされてしまう等の不満があり、後者は利用する水準に対してオーバースペック・価格が高くテスト導入も難しいとの声が寄せられていたと指摘しています。
新たに同社が提供を開始したログ解析Cloudサービスは、そのような機能面や費用対効果などの課題を解決するために、機能と信頼性で実績のあるオープンソースソフトウェアとクラウド利用による導入&運用コストの低さ等のメリットを活用し、より早く簡易にWebサーバーのログ解析を行うことができるのが特徴です。
システム構成では、アクセス解析ツールにオープンソースの「Piwik」、クラウドプラットフォームに「Microsoft Azure」、大量ログデータの保管には「TREASURE DMPが採用されています。
同サービスはWebサーバーのログデータの解析を目的としていますが、今後は内部で保有しているユーザープロファイルなどの会員データや購買行動に関する情報の活用のほか、サードパーティデータとの連携など異なる種類のデータの掛け合わせといった高度な分析のためのビジネスインテリジェンスツールとの接続、さらには本格的なプライベートDMP構築をより円滑に進めることも可能となり、デジタルマーケティング活動全体の効率化が実現できるようになる予定だとしています。
Webサーバーログ解析サービスon Cloudは初期費用30万円〜、月額利用料金18万円〜となっています。