株式会社トライベック・ブランド戦略研究所は8月2日、オウンドメディア評価プログラム「スマートフォンユーザビリティ診断」をリニューアルしたと発表しました。
スマートフォンユーザビリティ診断は、トライベック・ブランド戦略研究所が実施している「Webユーザビリティ診断」をスマートフォンサイト向けに独自に開発した評価プログラム。スマートフォンサイトのユーザビリティに対する配慮や工夫がされているかを総合的に調査するというもので、5評価軸全65項目について4段階評価を行い、ウエイト付けされた配点基準に従い100点満点でスコアリング。1サイトにつき3名以上のアナリストが診断を行うヒューリスティック評価法を用いて行います。
同社によると、スマートフォンの利用者数は今やPCに迫る勢いを見せており、単にスマートフォンに対応したサイトを用意するだけでなく、スマートフォンユーザーが使いやすいと感じるUI設計へのニーズが高まっていると指摘しています。
このような状況を受け、スマートフォンユーザビリティ診断の診断項目と採点方法を大きく改定し、新たな診断プログラムとしてリニューアルされました。
リニューアルのポイント
1.ブランドコンシステンシーの概念
マルチデバイス時代と呼ばれるなか、多くのユーザーが様々なデバイスを通じてWebサイトにアクセスする一方で、統一された強いブランドイメージを発信することが難しくなってきています。本改定ではスマートフォンからWebサイトにアクセスした際に、他のデバイス(特にPC)と同じブランド訴求ができているかを判定する項目を追加しました。
2.デバイス特有の制約
スマートフォンからのアクセスには通信速度や画面の大きさといったデバイス特有の制約が生じます。このような制約への配慮として、ページの表示速度、主要プロセスへの最短到達性などの項目を設置しました。また、スマートフォン特有の画面操作(タップ操作、フリック入力、アプリ遷移など)を判定しています。
3.スマートフォンユーザーの閲覧行動特性
PCとスマートフォンのユーザーを比較すると、共通ナビゲーションの利用やスクロールダウンの仕方など、サイト内回遊について大きな違いがみられます。このようなスマートフォンユーザーの行動実態に合わせて「C.ナビゲーションの使いやすさ」の項目や配点を大幅に変更しました。また、位置情報を利用したコンテンツや電話番号のタップによるお問い合わせなど、スマートフォン特有の利用シーンにも対応しています。