株式会社ロックオンは10月11日、マーケティングプラットフォーム「アドエビス」の機能をバージョンアップし、広告のアトリビューションを加味した評価指標「TCPA」と、成果件数を再配分した指標「再配分CV」を管理画面上に実装したと発表しました。
「TCPA(Total Cost Per Action)」とは、ロックオンが開発した、広告のアトリビューションも加味した顧客獲得単価の指標。獲得した1件の成果を、ユーザーが接触した全ての広告で均等割を行い「再配分CV」を算出し、かかったコストを「再配分CV」で割って算出することにより、ユーザーが最後に接触した広告だけでなく、アシストを行った広告も含め接触した広告を全体評価することができるようになる指標です。
これらの評価指標は、ユーザーが最後に接触した広告だけでなく、アシストも含め接触した広告を全体評価することができるため、刈り取り型広告に広告投資が行きがちであった状態から、広告全体を俯瞰した投資判断を行うことが可能となります。
同社によると、最近のマーケティング施策は、リスティング広告などの刈り取り型広告だけでなく、動画や記事広告などの認知・育成を得意とした、潜在層向け広告を絡めたマーケティングを行うことが一般的となっているため、ユーザーが成果に至るまでに単一広告のみに接触していることは非常に少なく、半数以上のユーザーは複数の広告を経由して成果に至っているのが現状だと指摘しています。
こうした背景からアドエビスでは、ユーザーが最後に接触した広告を評価する指標「CPA」だけでは可視化できなかった、広告のアトリビューションも加味した顧客獲得単価の新指標「TCPA」を独自で提唱し、レポートサービスや分析マクロシートにより一部の顧客を通じて提供してきましたが、「TCPA」と「再配分CV」によって広告投資を判断する顧客が増えてきたことに加え、管理画面への実装の要望があったことから本機能の実装に至ったとしています。