ソーシャルメディア大手の米Facebookは11月16日、同社が運営しているFacebook、Instagram、Messengerのメッセージを一元管理できるようにすると発表しました。
同社によると現在、数百万のビジネスがFacebook、Instagram、Messengerを併用して顧客と交流していますが、Facebookページを経由したコメントやメッセージだけでも毎月50億件近くにのぼり、各デジタルチャンネルから届く膨大な量のメッセージやリクエストに対して、タイムリーに対応することが難しくなる場合があると指摘しています。
そのような課題を解消するために同社はFacebookページマネージャアプリをアップデートし、Facebook、Instagram、Messengerそれぞれからのメッセージを1つの受信箱でまとめて管理できるようにすることで、これまで以上に簡単に、いつでもどこでも顧客に対応できるようになるとしています。
Facebook、Instagram、Messengerのうち、複数のサービスを使って顧客対応を行っている場合は、1つのアプリですべての問い合わせに対応することができ、時間を節約できるようになるほか、3つのチャンネルすべての新着メッセージを手早くチェックできるため、重要なメッセージを見逃しにくくなります。
改良された受信箱では、Facebookページへのコメント、ビジター投稿、レビュー、メッセージや、Instagramアカウントへのコメントに、タップするだけで直接返信できますが、Instagramしか利用していない場合は、従来通りInstagramのアプリでコメントを確認して返信することもできます。
また、今回のアップデートに合わせて、より優れたカスタマーサービスの提供を支援するため、連絡をしてきた人の基本情報を簡単に確認できる機能も追加される予定で、相手の名前をタップするだけで、その人が公開しているプロフィールや、その人との過去のやりとりなどを表示することができるため、より適切なコミュニケーションを取ることがことができるようになります。
改良された受信箱は、ページマネージャモバイルアプリの利用者全員を対象に、今後数週間かけて世界中に展開され、近日中には他のデバイスでも利用できるようになる見込みです。