Facebookが新たな広告フォーマット「Canvas」(キャンバス広告)を発表しました。
iOSとAndroid版のモバイルアプリ専用で表示される広告で、すでに世界中の広告主が利用できるようになっています。
キャンバス広告の仕組みは、ユーザーが広告をクリックすると、Facebookから他のサイトに移動することなく全画面表示の広告をFacebook上で見ることができるというものです。
全画面に広告が表示されると広告に没頭しやすい状態になるので、Facebookのアプリユーザーに全画面表示の広告でリーチできるのは広告主企業にとってインパクトがあります。広告を表示する際に他のモバイルサイトを読み込む必要がないので、全画面広告にもかかわらずスピーディーに広告を表示できるのも特徴です。
一般ユーザーが見た場合、キャンバス広告はニュースフィード広告のひとつとして表示されます。
全画面に展開されるキャンバス広告には「^」のマークが表示されているので、ユーザーはそれを見てキャンバス広告か普通の広告なのかを判別することができるようになっています。
一方の広告主側は、キャンバス広告を開始するのに特段費用がかかることもなく、ニュースフィード広告と同じ広告費用を支払うだけで広告を開始することができます。画像や動画などの素材を配置するだけで専門的な知識がなくとも簡単に広告を作成できるので、利用しやすい環境が整えられていると言えるでしょう。
しかし、せっかく全画面表示の広告でユーザーにリーチできる訳ですから、それなりにクォリティの高い広告素材を作りこみたいと考える広告主の方も多いでしょう。そうなると制作コストがかさむ可能性が懸念されます。
Facebookの傘下には、写真/動画共有メディアのInstagramがありますので、このキャンバス広告が展開されていく可能性もありそうです。